早期に発見し対策を取ることが大切な病気

肝性脳症は治療が可能な病気です。

 

肝性脳症の治療は原因を取り除くためのものです。
内服薬を投与したり、特殊アミノ酸製剤などの注射薬を投与したりすることにより、血中のアンモニア濃度を低下させます。

血漿交換療法や吸着式血液浄化法を行うこともあります。

 

治療の一環として食事制限も行われます。
食事制限の場合、食事からタンパク質を摂取することを制限、禁止します。

その際は代わりに炭水化物を経口摂取したり、静脈内に点滴したりしてカロリーを補います。
食事制限後は動物性タンパクを控え、大豆タンパクなど植物性のタンパクの摂取量を増やします。

そうすることで症状の悪化を防ぎ、タンパクのバランスを改善するのです。

 

繊維質の多い植物性の食品を摂取することは、血中のアンモニア濃度を下げることにもつながります。
食物繊維は腸内の食物の通過速度を早める効果があるので、体内に吸収されるアンモニアを減らす働きがあるのです。

肝性脳症は脳症の原因が完全に取り除けるものであった場合、元通りの状態にまで回復することも可能です。
ただし、急性肝炎が原因となり、重度の昏睡に陥ってしまった場合は致死率が80%になってしまいます。

 

肝性脳症は早期発見、早期治療が何より大切な病気です。
肝臓疾患を抱えている方は日頃から、体の変化に注意を払うようにしましょう。

また便秘や、高タンパク質の摂取、利尿薬の過剰使用などは、肝性脳症を引き起こす原因になることがあります。
日頃から予防を心がけ、食生活や便通に気を配りながら生活することが大事です。