投与を始める前に知っておきたいこと

体への負担をあまりかけずにがんの治療が出来るペプチドワクチン
しかし、どんな薬や治療法にも必ずと言っていいほど、副作用や注意点があります。
ペプチドワクチンにはどのような副作用や注意点があるのでしょうか。

 

まず、予想される主な副作用としてはワクチンを注射した場所の

  • 腫れ
  • 発赤
  • かゆみ

などがあります。
投与を始めてすぐにはこれらの症状が起こらなかったとしても、免疫力が高まったことにより反応が強くなり、後から副作用が出ることもあります。
ペプチドワクチンに限らず、ワクチン療法を長期間続けている方に多いのですが、注射を何度もした場所に硬いしこりが出来ることもあります。

それ以外にも

  • 発熱
  • 風邪に似た症状
  • だるさ
  • 喘息の増悪などの炎症症状

などが起こることもあるようです。
下痢やがんの周囲で起こる炎症、もしくはそれに伴う痛みや出血、自己免疫疾患の誘発などが起こる可能性も考えられます。

 

注意点としては、ペプチドワクチンはがんが体全体に広がった状態では効果が期待できないとされています。
全身の状態が悪く、衰弱した状態では効果が表れないのです。
また、抗がん剤や放射線治療のように、周要が縮小するという顕著な効果はあまり期待できません
しかし、これまでの臨床試験の中ではPSA値が低下した、骨転移の消失が認められたという症例もありました。
ペプチドワクチンは従来の治療法と比較しても、副作用が少ない治療法です。
そのためがんを小さくできなくても、患者さんの残された時間をよりよいものにする可能性があると考えられています。

 

新たながん治療に今、社会的な関心が寄せられています。
自分や家族が病気になったときのためにも、しっかりどのような治療法があるのか、どのような臨床試験が行われているのか把握しておきたいですね。