新しい視点からがんを克服できるワクチン

がんの治療は現在、大きく分けて三種類に分けられます。

  • 手術
  • 抗がん剤
  • 放射線治療

の3つです。
しかし、従来の治療法ではそれぞれデメリットがあり、リスクが大きかったり、治療自体が困難なになったりする場合も少なくはありません。

 

手術により腫瘍を完全に取り除くことが出来れば、治すことが出来ます。
しかし完全に取り除くことが出来ない場合もありますし、腫瘍が進行していたり、体力がなかったりする時にはこの治療法は使えません。
抗がん剤や放射線治療にもデメリットがあります。
この2つの治療法は効果がある反面、副作用が強く、体に大きな負担をかけてしまうケースが多いのです。

近年、研究によりWT1というタンパク質が、がんと深い繋がりがあるということが明らかになりました。
WT1は通常の細胞には無いのですが、がん細胞や白血病細胞にはたくさんあります。
そこでこのWT1を目印にとして、がん細胞や白血病細胞のみを攻撃しようと考えられたのがペプチドワクチンです。

 

ペプチドワクチンを投与すると、リンパ球が刺激されます。
それによりリンパ球の数が増え、働きも高まります。
その後、血液にのってがん細胞に近づき、表面にあるWT1を目印に攻撃を始めます。
正常な細胞の表面にはWT1はありません。
そのため、正常な細胞を攻撃することなく、がん細胞や白血病細胞のみを攻撃してくれるのです。

 

ペプチドワクチンは原則として2週間に一回、皮下注射を行います。
手術と違って体力を必要とすることもなく、副作用も少ないので安心出来る治療法なのです。

 

今までの治療法とは全く違う視点から、がんを克服しようというペプチドワクチン。
実際に使用できるようになる日が待ち遠しいですね。